ヨモギ キク科 宿根草

一緒に暮らしましょうね

 ヨモギは餅草と呼ばれ、ヨモギダンゴやヨモギ餅として馴染み深い植物です。早春の頃陽だまりで、芽吹いたばかりの新芽を摘む光景を良く見かけます。冬の間眠っていたからだに、春の野草の味が染み入り、春の目覚めを告げてくれます。アイヌでは「神の草」と呼ばれ、沖縄ではフーチバーと呼び「万病の薬」として料理に広く使われています。

【草木の癒しレシピ】
ヨモギのお茶や煎じ液は健胃作用があり、食欲を増進し消化を助け、またコレステロールを低下させ、細胞の働きを活性化してくれます。血液の循環も良くなり、冷え性からくる腰痛・婦人病などにも効果があるといわれています。お風呂に入れても、血行をよくすることから腰痛や神経痛に効果があり、また消炎作用が皮膚の炎症や傷に効き、アトピー治療にも用いられているそうです。葉緑素が抜群に多く、血液浄化として働くことから「青い血液」とも呼ばれ、発ガン抑制因子の「インターフェロン」という成分も含んでいます。カルシウムなどのミネラル分やビタミン、カロチン、食物繊維などを多く含み、日常の食生活にも取り入れたいものです
ヨモギ餅(ダンゴ) 2・3月の新芽は香りも良く柔らかいです。その後も芽先の柔らかい部分を利用できます。すりこぎですりつぶすのはけっこう大変で、うちでは細かく刻んで上新粉に混ぜてしまいます。
ヨモギ茶 生葉を沸騰したお湯の中に漬け込み、時間を置いただけでも良い香がしておいしいです。春から夏間、畑でのお茶の定番です。乾燥葉なら煎じます。
ヨモギ酒 ぜんそくに効くといわれています。ヨモギの根を清酒に漬けて半年以上熟成してからこし、ヨモギ酒とし服用します。薄めて飲んでもOK。
風 呂 葉・乾燥葉を木綿の袋に入れて沸かします。9月になって花が咲くと一気に草全体が傷むので、つぼみの頃(あるいは7月ごろ)採取して陰干しします。細かく刻んで保存し、冬の間の薬湯とします。とても温まります。
塗 布 葉緑素に殺菌作用があります。生葉をもんで、傷口につけます。
【栽培のポイント】
 日当たりを好み、荒地でも良く成長します。無肥料の方が、香りが良いように思います。アブラムシが付いて手に負えなくなったら、芽先を切って次の芽を待ちましょう。身近なところのヨモギは、犬のオシッコで採れなくなった〜と良く聞きます。ヨモギ餅好きの知り合いの家庭菜園には、ちゃんとヨモギ畑があります。皆さんも、お庭の片隅や鉢植えでヨモギを育ててみてください。

9月になると花が咲きます

花が咲く直前に採取
お茶やお風呂に利用します


ヨモギ団子づくり

ヨモギの柔らかい新芽を茹で、
細かく刻み上新粉と混ぜます。
今回はハランの葉に包んで
蒸し揚げました。
(クマザサの葉もOK!)


おいしそう〜

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