薬草木の利用法
薬草木の利用の仕方をまとめてみました。詳しくは、それぞれの植物で変ってきますので、大まかな参考にしてください。我が家では、「身近な植物を、採り過ぎない、採ったものは大切に使う」を心がけ楽しんでいます。
○ 薬草採取の仕方 ○
日常生活の中で、薬草の身近な採取場所を探しておきます。ヨモギ・ドクダミ・セイタカアワダチソウなどは庭先や公園、空き地などで見つけることが出来ます。植木鉢に栽培して、並べておくのも楽しいですよ。野山に行くときは、経験者の方と行かれるのが良いでしょう。
採取する時期は、使う部位によって異なってきます。下に書きましたが、大まかな目安にしてください。採取の時間は朝露の切れるころの午前中が良いといわれます。

花の咲いている時期(ドクダミ・ゲンノショウコなど)
開花直前(セイタカアワダチソウなど)
実(種)
完熟する直前。果実酒はやや固めがいいといわれます。種はサヤが弾ける前。
地上部が枯れる頃(冬)。年を越すと枯れた部分もなくなり場所が分からなくなるので注意。

○ 調整の仕方 ○
生葉で利用するもの以外は、乾燥させて保存し必要なとき利用できるようにします。良く乾燥させないと、すぐカビてしまいます。量が多いときなどは、たまに広げて干し直しすれば良いです。容器はビン、缶、紙袋、段ボール箱など。風通しの良い所で保管します。薬草ビン棚を作ったらかっこいいですよ!

さっと洗って、束ねて逆さにして陰干し。ある程度乾いたら切り刻んでさらに干し上げます。
陰干しします。
実(種)
水分量が多く日干しします。
柔らかいうちに切り刻んでから、日干しします。
ハーブなどの香りのあるものも、陰干しします。

○ 利用方法 ○

煎じる

土瓶をつかいます(鉄・銅はダメ)。 漢方では弱火で水の量が半分になるまで煎じますが、かなり苦くなります。日常お茶代わりに飲むなら、自分がおいしいと思える濃さがいいです。1品では強い味の植物も、ブレンドすれば飲みやすくなります(ドクダミ+ヨモギなど)。
お風呂
木綿の布袋を作り、そこに薬草を入れて沸かします。沸かしの出来ないお風呂のときは、お湯の落ちる所に袋を起きます。煎じて入れば尚良し。お茶用で保存したもので飲まなくなったものは、お風呂で使っています。冬は身体が温まります。
外用
外からシップのように貼る(ビワ葉、ツワブキなど)。
薬用酒
ホワイトリッカー35度+粗製糖(蜂蜜) 3ヶ月以上熟成
薬草茶
採取した植物を蒸し器で蒸し、細かく刻んで絞り、カラカラになるまで干し揚げます。緑茶のように急須で入れられます。

 


※ご利用にあたっては、最新の情報をご確認の上、
ご自身の身体に合った使い方をお探しください。


エビヅル酒

(参考文献一部)
「自然療法」あなたと健康社
「薬草ハンドブック」埼玉新聞社
「薬草」山と渓谷社
「よく効く薬草風呂」家の光協会
「楽しくおいしく雑草クッキング」農文協
 


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