クマザサ イネ科 常緑低木

 

 武蔵野の台地では雑木林の林床にクマザサが広がる姿はとても美しく、特に冬の風景は心奪われるものがあります。
 日本古来のハーブティーです。熊は冬眠前と後にクマザサを食べます。冬眠前は血液をきれいにするため、冬眠後はたまった便の排泄を促すため。昔の人は、動物を観察して、植物の薬効を知っていたのですね。
 葉の抗菌作用を利用した、笹だんご、笹寿司、ちまきでもおなじみです。

ミズゴケを巻いたクマザサの薬草盆栽。  


【草木の癒しレシピ】
クマザサ茶
〔薬 効〕 タケ、ササには葉緑素・ビタミン・カルシウムなどが多く含まれる。糖尿病、高血圧、口内炎、便秘、胃腸などや抗癌作用。体質改善に良いそうです。
〔作り方〕 青々した柔らかい部分を陰干して、細かく切り刻みます。ひとつかみ分に熱湯を注ぎ、日本茶のようにして飲んでみよう。あるいは、好みの濃さに煮出して飲むのもよい。自分に合う量や、濃さを自分で感じることが大切。

 

【栽培のポイント】
 明るい日陰を好み、寒さにも強いです。冬の寒さにあたると、葉に隈(クマ)が入ります。夏場あまり乾燥しすぎるとダニが発生しやすくなるので、鉢植えのものは日陰に置きましょう。根詰まりしてくると、葉の伸びも悪くなるので株分けしてください。株分けの適期は2〜3月です。地植えにするときは、根が広がらないように、地中にトタンやコンクリートを埋めて囲みます。

 

うちの竹山に自生しているクマザサ

少量でも手作りがいいですね。

 

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