ドクダミ ドクダミ科 宿根草

きれいな花ですね〜

 6月に入るとドクダミの蕾が膨らみはじめます。この時期葉っぱも活き活きとして、採取したドクダミを一束にぎると、まるでブーケのような美しさです。「大和本草」には「わが国の馬医これを馬に用いると、十種の薬の効能があるので、十薬(じゅうやく)という」という記載があり、昔から多くの薬効が知られ使われていたのがわかります。ドクダミ茶は健康飲料として今でも盛んに飲まれています。独特な臭みがありますが、家周りの湿ったところに繁殖する身近な薬草ですので、ほんのわずかでも手づくりするのをお勧めします。

【草木の癒しレシピ】
ドクダミの採取 6月のはじめ蕾が開きかけた頃、全草を根ごと採取します。日干しで乾燥させます。ほどほどに乾燥したら、切り刻んで半日陰で良く乾燥させると仕上がりがいいようです。乾燥させると臭いがなくなります。これを生薬(しょうやく)で、十薬といいます。
ドクダミ茶 乾燥葉(根)を土瓶で煮出してお茶として飲みます。ドクダミの量や煮出す時間は、自分がおいしく飲めるぐらいがいいです。飲みづらい時は、他の草葉とブレンドすると飲みやすくなります。便通・利尿作用・血圧降下。
ドクダミ湯 生葉(茎ごと)を木綿の袋に入れて、浴槽に入れて沸かします。消炎・抗菌にすぐれ、毛細血管を強化し体を温める効果。
生 葉 くさい臭いの成分(デカノイルアセトアルデヒド)には抗菌・抗カビ作用があります。臭い成分は乾燥すると臭いもその抗菌作用もなくなります。 生の葉をよくもんで、あるいはすりつぶして患部に張る。化膿、ニキビ、水虫、湿疹、靴擦れなど。

【栽培のポイント】
 湿った場所を好み、やや日陰で良く成長します。鉢植えでも栽培できます。根詰まりすると葉茎の成長が悪くなるので、2〜3年で植え替えします。4・5月でいっきに成長するので、その時期は水を絶やさないようにします。繁殖力が強いので、地植えにする時は植え場所を良く考えましょう。ブロックや波トタンで仕切りをし、根茎が広がらないようにする方法もあります。一般種の他に、斑入りドクダミ・八重咲きドクダミなどあります。

群落を作ります
乾燥中
切り刻んで保存

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